公益財団法人1more Baby応援団

English

ワンモア・ベイビー・ラボ

1more Baby応援団取材班 妊活担当

ワンモアベイビーラボ取材班で、妊活を担当しています。
自然妊娠や不妊治療など、妊活に関わる情報を、医師などの専門家や実際に妊活に取り組んでいる人へ取材を行い、情報を届けています。

  • もっと見る

    本当は2人以上の子どもが欲しいにもかかわらずその実現を躊躇する「2人目の壁」。1more Baby応援団が2022年に「2人目の壁」を感じたことがある全国の既婚者約2200人に対し行った調査の結果では、壁を感じる理由として「健康上の理由」をあげた人が全体で26.8%、現在子どもがいない人のみでみると33.7%となり、多くの人が「健康上の理由」で悩んでいる状況が分かりました。

  • もっと見る

    1978年、イギリスの生理学者ロバート・ジェフェリー・エドワーズによって、世界で初めて体外受精による女児が誕生しました。その翌年の1979年より卵子の研究を始め、不妊治療に携わってきたと同時に、産婦人科医として数多くの妊娠・出産を見守ってきた堤治先生。

    今回は、東京・山王病院の名誉病院長でありながら、現在もなお、出産の現場に立つ堤先生に行ったインタビューの模様をご紹介したいと思います。「日本の不妊や不妊治療の現状」「プレコンセプションケアの重要性」「卵子凍結」という、これからの日本社会で避けては通れない3つのテーマについてお聞きしました。特にWHO(世界保健機関)も提唱し、国際的に推奨されてきているプレコンセプションケアは、ぜひ皆さんに読んでいただきたい内容です。

    【プロフィール】
    堤 治(つつみ・おさむ)
    医療法人財団順和会山王病院名誉院長、医療法人財団順和会山王病院リプロダクション婦人科内視鏡治療センターセンター長、国際医療福祉大学大学院生殖補助医療胚培養分野教授。過去には東京大学医学部産婦人科教授や山王病院院長などを歴任。東宮職御用掛として皇后雅子さま御出産の主治医を務めた。日本を代表する産婦人科医の1人。

  • もっと見る

    体外受精や顕微授精の過程で行うのが採卵手術。
    これは、排卵の直前に卵巣から卵子を取り出す手術で、細い針で卵巣を刺すことによって卵胞液を吸引し、その中にある卵子を採取します。
    細いとはいえ針で卵巣を刺すことから、痛みや出血、術後について不安を感じているという声をよく耳にします。

    そこで今回、採卵手術を詳しく知るため、不妊治療の専門病院「浅田レディース品川クリニック」、東尾理子さんが主催する「妊活研究会」からの協力を得て、初めて採卵手術を行う森下有紀さんに同行取材をさせていただきました。

  • もっと見る

    二人目不妊を経験したご家族のお話を紹介する本連載。今回は、2人のお子さんをともに体外受精で出産された米村勇太さん、美佐恵さん(仮名)のストーリーです。
    勇太さんが28歳、美佐恵さんが27歳だったときに結婚されたお二人は、第一子の不妊治療開始から出産にいたるまで約4年、第二子の際は約2年という歳月がかかりました。その間、6度の病院の変更を経験したと言います。

    前編となる本稿では、20代での不妊を全く想像せず、予期せず不妊治療を開始し、周囲に相談しないまま、約4年に及ぶ不妊治療を行った1人目の出産に至るまでのお話を紹介していきます。

  • もっと見る

    不妊治療のエピソードの一つとして、「自己注射」の話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
    自分で注射を打つことは普段の生活の中ではなかなかないため、「怖い!」と感じたり、また、多くのクリニックでは注射時間が決まっているため、職場や駅のトレイでお腹に注射を打った経験など、大変な想いをされた方の声も多く聞きます。

    そこで今回の記事では、この自己注射について、実際に初めての自己注射にチャレンジする森下友紀さん(仮名)に同行取材をした内容をもとに、自己注射のメリットとやり方をご紹介します。

    *記事内に、注射の針を写した写真が掲載されていますので、苦手な方はご注意ください。

  • もっと見る

    近年、社員の「卵子の凍結保存」を支援する企業が増えてきています。卵子の凍結保存とは、卵子を取り出して凍結保存しておくことにより、加齢による卵子の老化を防ぎ、将来この凍結保存した卵子を使用して、妊娠する可能性を残すことです。

    晩婚化の進行のよって不妊で悩むカップルは6組に1組と言われており、体外受精によって生まれた子どもの人数は、14.3人に1人(日産婦2019年調べ)となっています。
    女性の社会進出が進み、キャリアなどを考慮して結婚や出産に踏み切れない女性や、多様なライフスタイルから妊娠適齢期での出産を希望しない女性も多いのではないでしょうか。

    このような社会的背景の中、企業が卵子を凍結保存する社員をサポートする動きが広がりつつあり、アメリカではメタ(旧フェイスブック)やアップルが、そして日本でもメルカリが導入しています。

    しかし、卵子の凍結保存には、もちろんメリットもあればデメリットもあり、採凍結卵子を使っても必ずしも妊娠するわけではありません。凍結卵子を使用した場合の妊娠率や費用などについてはこちらの記事でご紹介しています。

    では、健康な女性が卵子の凍結保存を決断するのは、どのような理由からでしょうか。今回、凍結するための卵子を体内から取り出す「採卵手術」を3日後に控えた30代半ばの山中美紀さんに、インタビューを行うことができました。

    美紀さんが卵子を凍結保存することを決意したのは約1年前。大学を卒業し、新卒から一つ企業で働き続け、キャリアを積み上げてきました。この間、何人かの男性と交際したものの結婚には至らなかったそうです。そんな有紀さんが卵子凍結を知ったのは、およそ3年ほど前だそうです。

  • もっと見る

    婦人科の検査の一つである経膣エコー検査。これは、子宮や卵巣などを観察するための基本的な検査です。経腟超音波検査によって子宮の大きさや内膜の厚さ、卵巣の大きさなどをみることができ、子宮がんや卵巣がん、子宮筋腫、子宮内膜症など、さまざまな子宮・卵巣の疾患を調べることができます。検査方法も、開脚することに抵抗がある方や性体験のない方などの場合、お腹の上から行う経腹エコー検査や、肛門から行う経直腸エコー検査もあります。
    不妊治療においてはほぼ毎回行うものであり、タイミング法や人工授精を行う際に排卵日を予測したり、体外受精・顕微授精では卵胞の成長状態を調べるために使用されています。