ユトレヒトに本拠地を構えるオランダの国鉄的存在ProRailのHRに聞く〜社員と企業が幸せになる働き方〜【企業編】第3回
秋山 開
2018年12月07日
「理想の人数だけ子どもを産み、育てられる社会」の実現に向けて活動する私たち1moreBaby応援団では、“2人目の壁”を乗り越えるヒントを探るためユニセフの調査によって「世界一子どもが幸せな国」とされたオランダで現地調査を行い、その結果を『18時に帰る』という1冊の本にまとめました。
しかし、紙面の都合上、本では紹介しきれなかったことがありました。そこで本連載では、オランダの企業へのインタビューを通じて、オランダの方々の働き方をみていきたいと思います。
第1回はオランダのフラッグキャリア・KLMのHRディレクターのお話を、第2回はオランダ最大の都市に本拠地をかまえる大手投資銀行のABN AMROでHRスペシャリストとして働くモニケさんとリディアさんのお話を紹介しました。
第3回となる今回は、オランダの国鉄的存在であるProRail(プロレイル)のHRで働くエリックさん、ヘンクさん、ダニエラさんの3人にお話をご紹介していきたいと思います。
公益財団法人1moreBaby応援団専務理事・秋山開(以下、秋山)「本日はお時間をいただきまして、ありがとうございます。まずはみなさんの仕事内容について教えていただけますか?」
エリックさん「HRのなかのアドバイザーとして働いています。どうやって健康で楽しい仕事をしていけるのかについて、現状だけではなく、将来のことも考える部署にいます」
ヘンクさん「僕はHRのディレクターをしています。ProRailは4000人の社員がいます。どうしたらみんなが心配せずに働いていけるのか、正しいタイミングで、正しい場所で働けるようにすることに力を注いでいます。特に、いかに女性が家と会社のバランスをうまく取れるようにするかの対策を考えています。オランダという国全体で、もしそれができなければ、労働人口の半分を失うことになりますので」
ダニエラさん「ProRailのHRでコンサルティングをしています。リクルーターとして採用を担当することに加えて、フレキシブルな働き方、つまりフルタイムかパートタイムかだけではなく、どこで働くのかなども含めた人事の仕事もしています」
(*以下、3人の発言は統一してProRailと表記します)
オランダの子育ては良いところばかりではない? 学校の「校歌」から考えるオランダと日本の違い
ライター記事
2018年06月25日
「世界一子どもが幸せな国」として、注目を浴びることが多いオランダ。最近では「オランダの子育て環境は素晴らしい!」という言説を聞くことが多いのではないでしょうか? 筆者の元にも「オランダの理想的な子育て環境」を求めて、移住やお子さんの留学など、多くの問い合わせがあります。しかし、その実態はあまり知られていないかもしれません。
実際に移住して感じるオランダはどうなのか?「子どもが世界一幸せな国」の世界的な働き方とは
ライター記事
2018年02月13日
「18」といえば、オランダの社会を語る上で欠かすことのできない数字です。そう、1more Baby応援団のオランダ視察をまとめた「18時に帰る」という書籍でもタイトルにしたように、オランダでは、多くの人が18時には家路につき、家族との時間や自分のプライベートの時間を大切にする、という生き方をしていることが分かりました。つまり、非常にシンプルなことですが、早く仕事を終えて帰宅するという習慣や、それを実現できる社会の仕組みがあることが、「子どもが世界一幸せ」と言われる所以でもあります。これが国を象徴するような働き方であり、生き方である。そんなことを示す数字であると感じました。
元サッカー日本代表
藤田俊哉さんに聞いたオランダの子育て【家族・地域のつながり編】〜出版記念連載『18時に帰る』社会のつくりかた第7回
秋山 開
2017年09月15日
昨秋、私たちは、オランダが「世界一子どもが幸せ」と呼ばれる理由を探りに、オランダへ訪問しました。その際、当時VVVフェンロというプロサッカーチームでコーチを務める藤田俊哉さん(現在はイングランドのプロサッカーチーム・リーズ)にもお話をお聞きしました。
元サッカー日本代表
藤田俊哉さんに聞いたオランダの子育て【サッカー編】 〜出版記念連載『18時に帰る』社会のつくりかた第6回
秋山 開
2017年09月09日
昨秋、オランダに住む人々の働き方や生き方、そしてその考え方や価値観について調査するため、彼の地へと訪問しました。
オランダのママが「出産後すぐに帰宅できる」理由とは!? 〜出版記念連載『18時に帰る』社会のつくりかた第4回
秋山 開
2017年08月04日
いきなりですが、「世界一子どもが幸せ」の理由を探りにオランダを訪問したとき、驚かされたお話がありました。
「世界一子どもが幸せな国」の秘密は“朝”にあった!? 〜出版記念連載『18時に帰る』社会のつくりかた第3回
秋山 開
2017年07月28日
「君たちはオランダの子どもたちが幸せな理由を知りたいんでしょう? とてもシンプルなことさ。これだよ、これ。オランダの子どもたちは、これを朝食でかけ放題なのさ!」
「パパダフ」って何? オランダに根付いた新しい文化! 〜出版記念連載『18時に帰る』社会のつくりかた第2回
秋山 開
2017年07月14日
ユニセフによって「世界一子どもが幸せ」とされているオランダ。
そのオランダには、「パパダフ」という言葉があります。英語で言えば「パパデイ」、つまり「パパの日」ですね。
出版記念連載 ~『18時に帰る』社会のつくりかた~(第1回)日本の男性はやっぱり『飲み会>家庭』だった!?
一方、オランダでは?
秋山 開
2017年06月23日
このたび、1moreBaby応援団では、ユニセフによって「世界一子どもが幸せ」と称されているオランダが約30年間かけて行ってきた「働き方改革」について、現地調査の結果をまとめた本『18時に帰る~「世界一子どもが幸せな国」オランダの家族から学ぶ幸せになる働き方~』を出版いたしました。